革命について

25歳 この年はとにかく革命がない

小革命はあっても大革命はない  小革命というのは、重曹を使えばゲロのにおいが消えるとか、コインランドリーを初めて使ってみたが意外と楽しいとか、そういうことで、昔は考え方がガラッと変わったり、それはそういうことだったのかと気づき視野が広がったり、そういうことがたくさんあったから大きくない頃は楽しかった 新しい漢字を覚えたり部活に入って新しいことにチャレンジしたり、そういうことが義務であったしそれから生まれる音というのは、「革命の足音」として位置付けられた  革命があるから「黒歴史」があるわけで、今は黒歴史になり得そうなものなどわたしには存在しない 最近のわたしの歴史といえば常に暖色めいていてかわいい

小さい頃あまりにも自分の無知さに落ち込む瞬間が多かった  生まれて5年しか経っていない時も、言葉を知らない ものを知らないことに無知ゆえすみません 幼いゆえすみません としきりに思っていて、16歳くらいのときそれがだいぶなくなって気が楽だったと共に、ひとつの「革命」がわたしの中で産声をあげた瞬間でもあった

今、わたしの日常というフィルムを誰かが取り出してランダムに切り取ったら、映像を作ってるか、酒を飲んでいるか(友達と、或いは一人で)、展示や映画など何かを見ているか、本当にどれかしかなく革命とは最も遠い毎日である  〇〇以前以後に分かれることもなく考えていることも特段同じで、何かを至極考える時間などもない 友達は終始最高で、好かないやつの傾向は一緒、ずっとじいじとばあばが憧れで、それ以上のことはないしそれ以下のこともない

それ以上も以下もないことは良いことなのだが、わたしは贅沢ゆえ暖衣飽食の生活にも不安を覚えてしまう 革命を起こしたい 革命に失敗している!常に「革命に失敗している」という感覚がある!!革命に必要な余地不足がない!!世界がもっと、広がってくれ!!!現時点で世界がおっきくなる見込みもなく、ぐうたらな亀の上にどうしようもない象がこれでいいんでしょと言わんばかりに立ち尽くしている!!!!うざい!うざい!うざい!亀をつついて甲羅をひっくり返せ  


「無から生まれた」
ビッグバンは説明になっていない  宇宙のそういうところがきらい ハッブル連れてこい